給料日や決済日、スケジュールや作業見積など土日・祝祭日を除いた営業日を求める機会があると思います。そんなときに便利なのがWORKDAY関数です。
今回は、WORKDAY関数を使用して土日・祝祭日を除いた営業日を求める方法についてご紹介します。
WORKDAY関数とは
WORKDAY関数は以下のように入力します。
=WORKDAY(開始日,日数,[祭日])
【引数の説明】
- 開始日:求めたい日付の起算日
- 日数:何日後か、または何日前か
- [祭日]:祝祭日と追加したい休業日が記入されている範囲
詳しい使い方や入力については次で説明します。
WORKDAY関数の使い方
WORKDAY関数では、最初から祝祭日の判定は出来ません。
まずは、Excelのシートに祝祭日の事前に登録しておく必要があります。
その他にも会社の特別休暇や創立記念日などで、休業日になる日を登録しておくことで正しい営業日を求めることができます。
事前準備
事前準備として以下のように祝祭日や会社規定の休業日などを表にまとめます。

祝祭日についてはこちらの内閣府が発表している国民の祝日を参照するのが良いと思います。CSVファイルも取得できます。
内閣府のサイトに最初にアクセスすると、「常時暗号化~」というページに飛ぶことがあります。その際は、一度タブを閉じて、もう一度リンクからアクセスしてください。
WORKDAY関数で翌営業日を求める
それでは、試しに「2020/02/10」の翌営業日を求めてみます。

開始日 | 日数 | 祭日 |
---|---|---|
C1 | 1 | B1:B24 |
C1セルには「開始日」の「2020/2/10」を入力しています。
何営業日後か、前かを求めたいかを「日数」に指定します。
今回は翌営業日を求めるので「1」を設定しています。(「+」は省略しても可能)
最後に、「祭日」として事前に作成しておいた祝祭日や会社規定の休業日を範囲指定します。
結果は以下のように表示されます。

表示が日付形式でない場合は、セルの書式が「標準」となっているため「日付」または、「ユーザー定義」で変更してください。

次の日が建国記念日で休みのため、「2020/2/12」と正しい翌営業日が表示されていることが確認できると思います。
WORKDAY関数で前営業日を求める
続いて、「2020/2/10」の前営業日を求めてみます。

開始日 | 日数 | 祭日 |
---|---|---|
C1 | -1 | B1:B24 |
前営業日を求めるので、先ほどの「日数」部分を「-1」に変更します。
変更すると、以下のように表示されます。


9日が日曜日で、8日が土曜日のため「2020/2/7」と正しい前営業日が表示されていることが確認できると思います。
WORKDAY関数の利用例
給料日から振込日を求める

D2+1(開始日),-1(日数)
WORKDAY関数の最初の「開始日」の部分では給料日に+1をしています。
なので、実際に指定している日付は「2020/1/26」となります。
「日数」の部分では-1をして、「2020/1/26」の前日を求めています。
前日を求めることにより、給料日の「2020/1/25」が休業日だった場合はその前の営業日を表示します。
作業工数から納期を求める

D2(開始日),E2(日数)
「開始日」は実際に作業が開始される日付を設定します。
先ほどと違うのがE2に「日数」の値を入力し、WORKDAY関数で「日数」をE2と設定しています。
=WORKDAY(D2,20,$B$1:$B$24)
としても大丈夫ですが、作業工数を変更するときにセルの値を変える方が楽だと思います。
以上でWORKDAY関数についての説明は終了します。
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