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UiPath入門編③ 条件分岐の処理について

フロー条件分岐と条件分岐について

前回 UiPath入門編② フローチャートとシーケンスについて

前回のフローチャートとシーケンスについてで「フロー条件分岐」を使いましたが、今回は条件分岐についてもう少し詳しく説明をしたいと思います。

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フロー条件分岐

画像のように条件がTrueであれば、Aの処理へ条件がFalseであればBの処理へとフローの矢印で設定することが可能です。フローの矢印の引き方によっては繰り返し処理を設定することも可能です。繰り返処理については次回詳しく説明したいと思います。
※フローチャート内にしか配置出来ません。

条件分岐

画像のように条件がTrueであればThen(Aの処理)へ、FalseであればElse(Bの処理)へ進みます。
※フローチャート内、シーケンス内どちらでも配置出来ます。

条件分岐の使い方

実際に以下のシナリオを作って条件分岐の使い方について説明したいと思います。

シナリオ

入力した数字が偶数か奇数か表示するという簡単なシナリオを作成します。

  1. 数字を入力する
  2. 入力した数字か偶数か奇数か判断する
  3. 偶数であれば「入力した数字は偶数です」と表示し、奇数であれば「入力した数字は奇数です」と表示する

フロー図にすると以下のようになります。

UiPathで実際に作成する

まず、前回と同様に新規プロセスを作成するか、前回のプロセスでメインフローを全て削除してからフローチャートを配置してください。
アクティビティの検索欄に「入力ダイアログ」と入力するか
システム -> ダイアログ -> 入力ダイアログから配置してください。

「入力ダイアログ」のプロパティを以下のように設定してください。

項目設定内容備考
タイトル“偶数奇数判断”入力ダイアログのウィンドウ名です。
ラベル“数字を入力してください。”入力フォームの上に表示される文字です。
出力input_value[Ctrl + K]で変数を新規作成し、設定してください。

プロパティの設定が完了したら、変数一覧を開いてinput_valueの変数の型をInt32に変更します。

次にアクティビティの検索欄に「条件分岐」と入力するか以下を参考に「条件分岐」と「フロー条件分岐」を配置してください。

  • 条件分岐:ワークフロー -> 制御 -> 条件分岐
  • フロー条件分岐:ワークフロー -> フローチャート -> フロー条件分岐

最後に、アクティビティの検索欄に「メッセージボックス」と入力するか
システム -> ダイアログ -> メッセージボックスから配置してください。

「メッセージボックス」のプロパティを以下のように設定してください。

メッセージボックス①

項目設定内容備考
キャプション“入力内容表示”メッセージボックスのウィンドウ名です。
テキスト“入力した” + input_value.ToString + “は偶数です。”input_valueString型ではないため変数の後ろに.ToStringを付けます。
ボタンOkOKボタンのみ表示します。
表示名偶数表示アクティビティの名前です。見たときにわかりやすくするために設定します。

設定が完了したら、「メッセージボックス」をコピーしもう一つ作成します。
「メッセージボックス(偶数表示)」を選択した状態でCtrl + C 押した後にCtrl + V を押すか
「メッセージボックス(偶数表示)」を選択した状態で右クリックし、「コピー」を選択し、フロー内の空白部分を一度クリックしてから右クリックし、「貼り付け」を選択してください。

コピーした「メッセージボックス」のプロパティを以下のように設定してください。

メッセージボックス②

項目設定内容備考
キャプション“入力内容表示”メッセージボックスのウィンドウ名です。
テキスト“入力した” + input_value + “は奇数です。”input_valueString型ではないため変数の後ろに.ToStringを付けます。
ボタンOkOKボタンのみ表示します。
表示名奇数表示アクティビティの名前です。見たときにわかりやすくするために設定します。

これで必要なアクティビティは全て揃いました。

最初に、「フロー条件分岐」使った方法を説明します。
「フロー条件分岐」のプロパティで条件input_value Mod 2 = 0と設定し、以下の画像のようにフローに矢印を引いてください。

「フロー条件分岐」での作成はこれで完成です。確認のため実行します。

もう一度実行して入力する数字を変えます。

問題なく表示されることを確認出来ました。

次に、「条件分岐」使った方法を説明します。
「条件分岐」アクティビティをダブルクリックします。
Conditionに先ほどと同じ条件のinput_value Mod 2 = 0を設定します。

設定が完了したら、左上のパンくずリストからフローチャートをクリックし、フローチャート画面に戻ります。

戻ったら偶数表示Then内に、奇数表示Else内にコピーします。
マウスカーソルをThenまたはElse内に合わせた状態で[Ctrl + V]を押せば配置出来ます。

画像のように配置が完了したら、フローチャート画面に戻りフローの矢印を
Start -> 入力ダイアログ -> 条件分岐になるように引き直します。

「条件分岐」での作成はこれで完成です。こちら確認のため実行します。

こちらも問題なく表示されることを確認出来ました。

最後に

これでフロー条件分岐と条件分岐についての説明を終了します。
次回は繰り返し処理について説明したいと思います。

UiPath入門編④ 繰り返し処理について

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